茅ヶ崎方式の実用英語学校

2013年7月22日 12:08

芥川賞に京都在住の藤野さんの「爪と目」　直木賞に桜木さんの「ホテルローヤル」

Toeic対策をこつこつと。
それでは第36回です。

問題：下線に入る適切な語をa),b),c),d)の中から選びましょう。

The selection committees for two prestigious awards for Japanese literature selected Kaori Fujino as winner of the Akutagawa award and Shino Sakuragi as 　　　　　　　 of the Naoki prize on Wednesday.

a)one
b)winner
c)receiver
d)laureate

答え：d)laureate 　　winnerと同じ意味ですが、1つのセンテンスの中で、同じ言葉を使うのを避けるため、laureateが使われています。語源は勝者に月桂樹（laurel)の冠を与えたことからきています。

第１４９回芥川、直木賞（日本文学振興会主催）の選考会が１７日、東京・築地の新喜楽で開かれ、芥川賞に藤野可織さん（３３）の「爪と目」（新潮４月号）、直木賞に桜木紫乃さん（４８）の「ホテルローヤル」（集英社）が選ばれた。贈呈式は８月中旬、東京都内で行われる。受賞者には正賞と副賞１００万円が贈られる。
芥川賞の藤野さんは京都市出身で、今も京都に住む。関西出身者の受賞は２０１０年７月の赤染晶子さん（３８）以来３年ぶり。受賞作は、「あなた」を多用した文体が印象的な、サスペンスホラー調。父の再婚相手「あなた」と幼女「わたし」の心理的な確執や人の心に潜む悪意を緊張感ある筆致で描いた。
受賞会見に現れた藤野さんは、受賞の知らせを「ゾンビ映画を見ながら待っていたらいい場面で電話が鳴った。喜びを真っ先に両親に伝えたい」。今後は、「前作とは違う（テーマや手法で）作品を丁寧に書いていきたい」と抱負を述べた。
藤野さんは、「いやしい鳥」（「文学界」０６年１２月号）で文学界新人賞を取って作家デビューした。生粋の京女。昨年結婚した夫は大学の同級生で一つ年上の会社員。「文芸誌に掲載された作品は読んでくれる。今回の作品には、『ええやん』と言ってくれた」。幼少期から母に連れられて美術館に足しげく通った。京の地の利と両親の影響もあってか芸術全般に関心が高い。
「ホラー映画が結構好きで、最近では米国映画の『キャビン』が面白かった」。好きな作家は幻想小説などでも知られる米国のケリー・リンクや内田百ケン（ひゃっけん）。
編集者の中には「藤野さんには京都育ちらしいゆるゆるとした雰囲気がある。ところが、作品には独特の緊張感と彼女なりの美学の片りんが見える。本人の中でどのようにバランスを保っているか不思議」との評も。
藤野さんと交流がある芥川賞作家で、文学バー「リズール」（大阪市中央区南船場）を手がける玄月さんは「登場人物の視点の置き方に工夫が凝らされ、ホラー的な雰囲気が漂っている。今後は好きなテーマを存分に書いて藤野ワールドを築いてほしい」とエールを送った。
直木賞の桜木さんは北海道釧路市生まれ。高校を卒業し、裁判所勤務を経て０２年、「雪虫」でオール読物新人賞を受賞した。同作を収録した「氷平線」で０７年にデビュー。他に直木賞候補となった「ラブレス」や、「ワン・モア」など。

訳：日本文学の2つの有名な賞の選考会が水曜日(17日)開かれ、芥川賞を藤野可織さんが、直木賞を桜木紫乃さんが受賞した。