ニュース英語の世界へようこそ

英会話に自信がなく、輪の中でポツンと独りぼっちだった女性。半年後、彼女は英会話の輪の中心人物として周囲の注目を一身に集めていました。いったい何が彼女を変えたのでしょうか。

以前の彼女は「饒舌」に英語を話すことが「存在感」だと考えていました。しかし日本語でも決して饒舌とはいえない彼女が英語で饒舌に話すには無理がありました。会話に入っていくタイミングもわからないし英語にも自信がない…。自分自身の存在感のなさにいつしか自己嫌悪になり英語への意欲も失いかけていました。

そんなある日、英語好きが集まるカフェにふらっと立ち寄った時のこと。あるグループが英語でディスカッションしているところを傍目に見て気づいたのです。「本当のキーマンは話しているあの人ではなく、みんなの話を聞いて流れを作っているあの人なんだ」と。

その日以来、彼女は「聴き役」を目指すと決めて徹底してリスニングを鍛えました。コツコツと努力する生真面目な性格も相まって彼女のリスニング力は劇的に高まりました。話題も広がり不思議と話す力もつきました。リスニングが彼女を変えたのです!そんな彼女の傍らにはいつもニュース英語がありました…。

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【今週のニュース】

日本政府は、2029年にカジノを呼び物にした国内初のリゾート施設をオープンする計画を承 認した。

The Japanese Government has approved a plan to open the country’s first resort featuring a casino in 2029.

大阪府と大阪市が提出したカジノの建設計画が承認されました。2029年開業の予定です。

2025年開催予定の万国博覧会で注目を集める大阪湾の人工島「夢洲」に建設される計画です。万博跡地ではなく隣接地となっています。

さてこの計画、「関西経済の起爆剤に」と鼻息荒くスタートしましたが、すでに暗雲が立ち込めていると感じるのは私だけでしょうか。

まずは建設予定地の夢洲。いまだに想定を超える地盤沈下が進んでいると言われており、それが原因で万博関連の建設費用が天井知らずに上がっているようです。そのためパビリオンを出展する予定の各国が二の足を踏んでるとか…。万博終了後に工事がはじまるカジノも地盤沈下から逃れることはできないはずです。建物がきちんと建つのでしょうか?

次に採算。国内観光客で年間来客数の90%近くを見込んでいます。物価高に加え増税も検討される中、不景気は当面続きそうで、この環境下で国内観光客を狙ったカジノを開業して本当に2000万人も来るのか、1兆円も落としていくか。目論見通りの数字が達成できるかは、はなはだ疑問です。

補足ですが、この日本人向けの特殊な観光施設の建設に莫大な国費が投入されます。一方で岸田首相は「観光立国日本の基幹施設」といった言い回しで外国人観光客を呼び込む一大事業のような体裁を作り上げようとしています。残念ながら計画の数字を見る限り、この主張は最初から破綻していますね(笑)。

もし海外からの集客にシフトしたとしてもメインターゲットと考えられてきたチャイナからの観光客は対日感情の悪化から期待薄。欧米からカジノを楽しみにわざわざ日本を訪れるとも考えられず…。円安は外国人観光客に有利な一方で、過度の円安は日本経済全体に打撃を与えます。なので今後は円高傾向。

最後に治安関係。犯罪だけでなく、オーバーツーリズムの問題も顕在化してきていますし…。

私自身はラスベガスやマカオに何度か訪れてカジノを楽しんだ経験がありますので「カジノ絶対反対!」ではありません。が、国内にカジノができたら行くかと聞かれればNO。あれは外国でちょっぴりハメをはずして楽しむ場所です。大きな声では言えませんが実際に行けば表も裏もあり、それこそがカジノですから(笑)。治安面を考えると近所には絶対にいらない…。

みなさんはどのようにお考えでしょうか。お勤め先などが関係しているとまた違ったご意見になるのでしょうね。とにかく、まだ6年ありますからそれまであーだこーだとカジノ論争を楽しみましょう。

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インプットではじめてアウトプットで終える

いい英語をインプットし、アウトプットで学習を終えるのが上達に直結する英語学習の王道です。当たり前のことですができていない人が多いように思います。特に「アウトプットで終える」ことをしない人が多いのではないでしょうか。

締めのシャドーイング

本気で英語を身に着けたいあなたなら「シャドーイング」はご存じですね。そう、英語の音声を聴いて少し遅れて真似をして発声する練習法です。脳に英語を定着させる効果があり、Youtubeなどでも多くの方が推奨しています。試されたことがあるのではありませんか?私どもPHILOSでも英語学習をアウトプットで終える方法として「締めのシャドーイング」を何より重要に考えています。

ところでこのシャドーイングの効果を最大にする「正しいやり方」を知っていますか?

オーバーラッピング後に

オーバーラッピングをご存じですか。簡単に説明すると「テキストを見ながら音声に合わせて発声する」練習方法です。シャドーイングよりも難易度が下がりますが、音と文字との違いを確認しながら行えることが利点です。「読む」学習を経てから行えば意味を考えながら行えるのでさらに効果が増します。英文解説、単語解説を経て行うPHILOSのオーバーラッピングはこのスタイルです。

このオーバーラッピングを繰り返してからシャドウイングを行うのが何より効果的です。音声だけを聴いて行うシャドーイングは意外に遠回りです。覚えておいてください。

ニュースという選択…

帰納法的に書いてきましたので次はいい英語の「インプット」です。インプットするものを間違う、例えば訛っていたり、スラングが多かったりするとそれがあなたのスタンダードになります。上達するためにこれは避けねばなりません。そこでPHILOSではプロが手掛けたニュースをインプット=リスニングします。本物ですから安心してインプットしてください。

その際、講師がセンテンスを細かく切って聴き取れるまで聴く「精聴」をリードしています。この精聴が英語耳を育みますが一人でやるには困難な学習法であり、これをサポートしているリスニングのパートこそが、聴く効く!ニュース英語の肝でもあります。聴いた後はニュースの台本を読んで理解を深めます。

以上を整理すると「聴く効く!ニュース英語」とは、ニュースの精聴からはじめて、スクリプトを読み、意味を理解したうえでオーバーラッピングし、その後、シャドーイングで定着させる一連の流れで構成された講座であり、この講座を毎回新しいニュースをテーマに実践できる英語上達の王道という事ができます。

後は次のレッスンまでオーバーラッピング、慣れてきたらシャドウイングを反復練習するだけ。毎週日曜日に新講座をリリースしておりバックナンバーも150本以上。聴く効く!をあなたの英語学習ツールに加えるだけで、あなたの英語が劇的に変わります!