日本労働組合総連合会、略して「連合」のトップに初めて女性が指名されました。今回はそのニュースから。

1989年発足の連合は会員数700万人を擁する日本最大の労組の中央組織です。この連合の会長の座は、大企業出身で、かつ組合のトップを経験した男性が独占してきました。

この連合会長に新しく指名されたのが芳野友子氏。3つの前例を破っての就任です。1つめは大企業の出身ではないこと。2つめはトップ経験者でないこと。3つめは男性でないこと…。

芳野氏は高校を卒業後、ミシンメーカーに就職し、そのまま労働組合専属に。その会社の労働組合が加盟していたのが中小企業中心の「ものづくり産業労働組合=JAM」。ここでキャリアを重ねた芳野氏はJAMの副会長にまで上り詰めるとともに連合副会長に就任。とはいえ、連合トップへの流れからは完全に傍流でした。

芳野氏に連合会長就任を打診したとされるのがJAM会長の安河内賢弘氏。個人的な意見としながらも「要請を断れば、連合に女性会長が出現するのは、あと10年は遅れると思う」という安河内氏の言葉が、数々の「ガラスの天井」を打ち破ってきた芳野氏の琴線に触れ、決断に至ったようです。

こうして3つの前例を破って、史上最年少の会長が誕生しました。それでは今日のニュースをどうぞ!

【今週のニュース音声はこちらから】

会長就任時には55歳だった芳野氏ですが、現在は56歳。ということは昭和40年か41年の早生まれで私とは同級生ということになります。もし41年なら「丙午」の年となり、俗説によれば、この年に生まれた女性は気性が強く、夫を食い殺すとか…。もちろん迷信に過ぎませんが、昭和41年生まれの子供が極端に少ないという事実もあって、縁起を担ぐ日本人の気質がよく表れています。余談です…。

さて、私が就職した時期に「男女雇用機会均等法」というのが施行されたか何かで大きな話題になっていました。私のいた会社でも1つ下の年の大卒から総合職に女性が採用されるようになったのを記憶しています。採用面接を担当した男性の同期が会社訪問してくる女性の優秀さに舌を巻いて「これからの男はたいへんやわ」と愚痴っていましたから…。言い換えれば、それまでは法的にも男女の雇用機会は均等ではなく、男性と女性は別だった、ということです。

芳野氏は高卒ですから私よりも4年早く就職されており、この時期は「男女別」の時代。苦い思いをされたことと思います。その時から今日に至るまで、この問題にずっと取り組まれて、実際に世の中を変えてこられた人物なのでしょう。凄いパワーです。

就任会見では、今でいうところのジェンダー問題に加えて、正規非正規雇用間の待遇、非組合員の待遇といったこれまでの連合の枠組みを超えた問題にも積極的に取り組んでいくと宣言されました。ますますパワフルです…。

私個人としては、立憲民主党支持団体として共産党との協力に苦言を呈したことが印象的です。明らかに主義主張が異なる党と選挙目的で協力することに異議を唱えるという、しごく当たり前でありながらも画期的な発言でした。

そんな一本筋の通った芳野氏。女性初という色眼鏡ではなく、新しいタイプのリーダーとして今後の活躍に期待したいと思っています。

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インプットではじめてアウトプットで終える

いい英語をインプットし、アウトプットで学習を終えるのが上達に直結する英語学習の王道です。当たり前のことですができていない人が多いように思います。特に「アウトプットで終える」ことをしない人が多いのではないでしょうか。

締めのシャドーイング

本気で英語を身に着けたいあなたなら「シャドーイング」はご存じですね。そう、英語の音声を聴いて少し遅れて真似をして発声する練習法です。脳に英語を定着させる効果があり、Youtubeなどでも多くの方が推奨しています。試されたことがあるのではありませんか?私どもPHILOSでも英語学習をアウトプットで終える方法として「締めのシャドーイング」を何より重要に考えています。

ところでこのシャドーイングの効果を最大にする「正しいやり方」を知っていますか?

オーバーラッピング後に

オーバーラッピングをご存じですか。簡単に説明すると「テキストを見ながら音声に合わせて発声する」練習方法です。シャドーイングよりも難易度が下がりますが、音と文字との違いを確認しながら行えることが利点です。「読む」学習を経てから行えば意味を考えながら行えるのでさらに効果が増します。英文解説、単語解説を経て行うPHILOSのオーバーラッピングはこのスタイルです。

このオーバーラッピングを繰り返してからシャドウイングを行うのが何より効果的です。音声だけを聴いて行うシャドーイングは意外に遠回りです。覚えておいてください。

ニュースという選択…

帰納法的に書いてきましたので次はいい英語の「インプット」です。インプットするものを間違う、例えば訛っていたり、スラングが多かったりするとそれがあなたのスタンダードになります。上達するためにこれは避けねばなりません。そこでPHILOSではプロが手掛けたニュースをインプット=リスニングします。本物ですから安心してインプットしてください。

その際、講師がセンテンスを細かく切って聴き取れるまで聴く「精聴」をリードしています。この精聴が英語耳を育みますが一人でやるには困難な学習法であり、これをサポートしているリスニングのパートこそが、聴く効く!ニュース英語の肝でもあります。聴いた後はニュースの台本を読んで理解を深めます。

以上を整理すると「聴く効く!ニュース英語」とは、ニュースの精聴からはじめて、スクリプトを読み、意味を理解したうえでオーバーラッピングし、その後、シャドーイングで定着させる一連の流れで構成された講座であり、この講座を毎回新しいニュースをテーマに実践できる英語上達の王道という事ができます。

後は次のレッスンまでオーバーラッピング、慣れてきたらシャドウイングを反復練習するだけ。毎週日曜日に新講座をリリースしておりバックナンバーも150本以上。聴く効く!をあなたの英語学習ツールに加えるだけで、あなたの英語が劇的に変わります!